こんにちは!

他国についてよりよく知るには食べ物を知るのが一番の近道だと信じているので、キルギス料理の紹介をしようと思います!

 

と言いたいところなのですが、キルギスを含む中央アジアでは昔から遊牧生活が送られており近隣の地域と食べ物が大変似ています。これはどこの料理、どこどこ特有のもの!というものはあまりないです。これに気づいたときに、なんて日本にはたくさんのオリジナルの料理があるんだ!と改めて驚きました。有名な寿司やてんぷらだけでなく、味噌汁やおでん、カレーライスや卵かけご飯など、たっくさんありますよね。それって実はすごいことなのかもと。

ということで、キルギス特有の料理ではないものも一部ありますが、独断と偏見による中央アジア料理トップ5!

 

5位 マンティ(Манты)

VOCTOCHKAというお店のマンティ!せいろのようなものに入っていておおお、なった!

肉まんに近い料理。ですが宗教上の観点から豚肉が禁忌とされているので、牛肉や羊肉で作られます。シュウマイと肉まんの間ぐらいの大きさです。それらのお肉と玉ねぎなどが入っています。ほかにもかぼちゃのマンティというものがあります。私はこのかぼちゃのマンティが好き、、、!ありそうで食べたことなかった食べ物!

 

4位 ボールソック(боорсок)

手前がボールソック!後ろにちょこっと映っているのもチャクチャクというお菓子です。

これは小さい揚げパン(砂糖はついてないヨ)みたいな食べ物です。これは数少ない、キルギス料理と言って問題ない食べ物です。出来立て熱々のボールソックが一番おいしい!小さいのでばくばく食べれます。その故あとで、あ、食べすぎた、、となることもしばしばありますが、、。スメタナ(サワークリーム、乳製品のクリーム的なもの)と一緒に出てくることもあります。

 

3位 シャシュリク(шашлык)

NAVATというキルギス料理のお店にて

これは中央アジア、コーカサスなど旧ソ連の広い地域で食べられている料理(私調べ)なのでほかの4つの料理と比べると知っている人が多いかも。串に肉を刺して塩やたれのようなもので味付けし焼いたものです。主に羊肉、鶏肉が刺さっています。イメージとしてはでかい焼き鳥のようなもの。また、写真のように、お店で頼むと目の前で串から肉をとるデモンストレーションを行ってくれることも、、、!この写真の時、最後のお肉をソファーに落としたにも関わらず何も言わず去っていったバイケ(キルギス語でお兄さんという意味)のことは忘れない。

 

2位 ラグマン(лагман)

上に乗っている野菜たちとそのスープもおいしいけど、麺がもちもちしてるお店が多くてすき~~

これは、うどんのような麺の上に油や塩で味付けされた肉や野菜(パプリカやピーマン、トマト、セロリなど)が乗った料理です。たまにちょい辛のラグマンにも出会います。ちなみにこの料理には麺を揚げたタイプもあります。おいしいけど1人前食べるのはかなり大変だった記憶あり。

 

1位  プロフ(плов)

これについては、おいしい以外の説明ができない。とっても好きな料理!

これは何に似ているかと説明するのは難しい(似ている料理がない)ですが表現するなら、卵抜きのチャーハン、に似た食べ物です。それか、ロシア語でプロフと検索すると、日本語ではピラフと出てくるのでそっちかも(名前は似ているが味は全く似てはない)。発祥はウズベキスタンという説が強いようです。米は日本のよりもパラパラしていて、お肉、にんじん(黄色のにんじんが入っていることも!)、などが材料で、にんにくや塩、油で味付けされています。あまり味にくせがなく、とても食べやすいです。単品で食べるとお腹がしんどくなりやすいので、サラダなど野菜と食べることをお勧めします。脂っぽさを緩和するためか、玉ねぎスライスが乗っていることが多くあります。この地域の子供が嫌いな野菜ランキング一位は玉ねぎだそう、私はこの玉ねぎスライスが辛いからじゃない?と思っているのですが。プロフは、家にお客さんが来たときや誰かをおもてなしするとき、何かお祝いのときにも食べられる料理です。

 

小麦と油の多いキルギス料理!

さてここでタイトルを思い出してみてください。言われてみれば小麦多くね?、と。ちなみに特に料理として紹介するほどでもなかったので書いていないですが、キルギス人はパンが大好きです。先ほどのボールソックもそうですし、ロシアと同じくレピョーシュカ(лепёшка)や黒パン(чёрный хлеб)なども。どんな食べ物とでもパンを食べるといっても過言ではないです。おかずがジャガイモのスープであっても。

そして、小麦と「油」って書いてますよね。そう、油使う料理もめちゃくちゃ多いです。上の5つの料理のうちシャシュリクだけは塩の味付けが強いのですが、それ以外の4つの料理は油!!というような感じがします。また、このような料理だけでなく、目玉焼きのような至って普通の料理にも私が想像した3倍ぐらいの油を入れて調理していてびっくりした記憶があります。逆に言うと、日本の煮物のような砂糖を使う味付けはやはりあまり見ないです。

小さいころに、栄養バランスよくご飯を食べましょう!というのを視覚的に分かりやすくするために、食べ物を赤・黄・緑で分けることを習ったのを覚えていますか?この地域で、同じルールで食べ物を当てはめると、赤:黄;緑=2:7:1ぐらいではないかと思います。あくまで感覚ですが。まあ小麦と油はおいしいのでこれらの料理ももちろんとってもおいしいです。小麦と油に罪なし!!

おまけ!面白いと思った食べ物たち+のみもの

そして残念ながらランクインしなかったけど、日本人の私にとって面白いなと思った食べ物たちも一緒に紹介します。

・ソバの実

その辺の店で買ったお弁当のようなもの。買うとき、左側のハンバーグと卵しか見えなくて、なんだこの黒いやつ!?となりました。

私たちがおかずと一緒に白米を食べる感覚で、ソバの実を食べることがあります。(ワタシハコレニガテ)。麺になったソバは日本にもありますが、ソバの実はあまり食べないので新鮮でした。

 

・そのまま売られているアイス

上のシールみたいなのはもはやなんのためにあるんだろうか

その辺の店に本当にこのまま売られているアイスがあります。包装紙とかなくてこのまま冷凍庫に入っている。衛生的に大丈夫なのか?と思わなくもないですが味は甘めでおいしいです。

 

そして、飲み物はチャイという紅茶が主流です。どこ行ってもチャイチャイチャイ。スーパーでもたくさんの種類のチャイが売られていて、家庭にも今日はどんなチャイを飲もう?という風に何種類もストックしていることが多いです。コーヒーはあまり街中で見ない気がします。チャイに砂糖を入れたり、甘いお菓子と一緒に食べるのが伝統のようです。ぜりょんにいチャイ(緑茶)というものもありますが、私たちが知っているものとは少し違うのでこれも飲んでみると良いかもしれません。

以上、この地域の黄色多めの料理たちでした!なじみがある料理とはかなり違っていてしばしば、!?となってます。

同じアジアという地域でも全然違うこんな食べ物あるんだな~って知ってもらえたら嬉しいです。

ではまた!Пока !